浮き球で勝負は、もはや過去の話となってしまった。怖がる、とにかく怖がる。接触プレーを徹底的に怖がる。こうなると転がして繋ぐ普通のサッカーしかできない。今年の6年は、残念だがこのサッカーしかできないようだ。他のチームと同じような普通のただのサッカーに終わる。面白くない。これでは、トップは取れない。

同じサッカーはやりたくない。私はひねくれていので、他と同じようなことはやりたくない。同じやり方では、能力の高い選手が集まるJチーム等に勝てない。普通の能力の子供たちが集まるチームと能力の高い子が集まるチームと戦うには、相手と違うサッカーをしなければ勝てない。これが私の信条である。

浮き球である。30年ほど前になるが、徹底的に浮き球での勝負に拘った。そして面白いほど勝ちまくった。埼玉県新人戦で(当時NTTカップ新人戦)10連覇したこともある。なぜか4種新人戦と名前が変わったことで、過去を消されてしまったが。

当時から、負けると悔しいのか、蹴るだけのチームと批判をする他の指導者が多くいた。今もいるが。浮き球の処理は難しい。接触、激突、痛い怖い、全ての選手が嫌がる。ここにチャンスがある。日本はパワーサッカーが弱い。身体的に劣っていることもあるが、それよりも精神的な弱さのほうが大きい。他国のように国を背負って命をかけて戦うようなハングリー精神はない。

縦ポンもあれば横ポンもある。後ろポン斜めポン、チョンパス、ドッカンパス、いいではないか何をしても、ルールさえ守れば。