日本サッカー界のレジェンド三浦知良の父、納谷さん81歳が亡くなった。私事ではあるが、38年前、夏休みに子供7人を連れてブラジルへ1か月間サッカー留学をしたことがある。6年生2人、5年生3人、4年生2人、地元のプロチームの下部組織に入って練習をする。

 私はそのチームで指導者研修。その時にお世話になったのが三浦知良の父、納谷さんであった。(離婚後、カズ選手は、母方の三浦を名乗る)納谷さんには、ブラジルのサンパウロで1か月間、色々な意味で大変お世話になった。

 この時期、ブラジルのサントスというチームに、日本人初のプロ契約を結んだのが、三浦知良選手である。当時、ブラジルでは、日本人と言えば、三浦カズ選手しか知らない。日本の総理大臣の名前も知らない、そんなカズ選手は、日本人として、ブラジル全土で有名であった。

 尚、サントスというチームは、サッカーの神様、ペレの所属していたチームである。38年も前になるが、私の68年の人生で、指導者として、忘れることのできない、一番の思い出が、ブラジルの指導者としてのサッカー留学である。納谷さんのご冥福をお祈りいたします。