豪雨により輪島市、能登町が大変なことになっている。正月の地震、そして豪雨による大災害。地元の人たちからしてみれば、何で私たちのところばかりと思いたくもなる。
20年前、私の田舎も台風により堤防が決壊して家屋が浸水する災害に遭った。家こそ流されなかったが、浸水は、1階の天井まで浸かった。両親は、二階に避難していて、その後、消防隊により救出され無事だった。
当時、埼玉県の自宅にいた私に連絡が入り急遽田舎に帰省したのだが、台風の影響で山崩れや倒木のため電車が動かない、途方にくれていたら、臨時バスが出るというこで、必死でそのバスに乗り実家に向かった記憶がある。
両親は、避難所で元気にしていてホットしたのだが、実家の周囲を見渡すと一面が泥沼状態、沼というより泥の湖という感じだった。二日後、水が引いてドロドロの道を歩き何とか実家にたどり着いた。
玄関前には、どこからか流れ着いた洗濯機とクーラーの室外機が流れ着いていた。それらを退かして、泥に埋もれたドアを開けるとビックリ仰天、今よくテレビで放送されている状況そのままであった。泥だらけの玄関に横たわる冷蔵庫にソファーテレビ、そして家具類。全て泥だらけ。これを見た瞬間、どうする?これ元に戻るのか、何日かかるんだ、そんな不安が頭をよぎったことを今も覚えている。
後にボランティアの方たちの協力より元の生活ができるようになったが、完全に元の状態に戻るには数か月はかかった。ボランティアの方々の支援、協力には本当に感謝している。本当にありがたかった。