5年生の試合を久しぶりに見た。個々の能力の高さは、歴代高い方である。個々の伸びしろを感じる。楽しみではあるが、今のままでは、だだのチームに終わってしまう。指導者は、気合を入れて、しっかり指導をしなければならない。

最近の傾向として、5年6年を見ていて一番感じることは、積極的プレーがあまりに少ないことだ。「人任せ他人任せのプレーに終始してしまう。」「失敗したくないから、失敗して叱られたくないから。」逃げプレーになってしまう。これは、GK、DFのポジションの子に多い。「俺がやる、俺に任せろ、どけ、どけ、俺がやる。」こんな子がいない。ガキ大将的な子が今は皆無だ。(今の学校教育の表れだろう)

気が弱い、気持ちが弱いと言ったらそれまでだが、そんな子が多くなっていることはたしかだ。「失敗しても積極的なプレーなら絶対に怒らないから」何度も伝えるが、変わらない。積極的プレーでの失敗は叱らないが、逆に消極的プレーでの失敗は叱る。

「迷いのあるプレー」俺が行くか誰かに任せるか、もうこの時点でもう消極的プレーになっている。出足が遅い、相手の方がスタートは早い、これも消極的プレーの表れだ。

親は、なら叱らないで、褒めて褒めて伸ばしてくださいと、こんなバカなことを言う。そんな子は、お遊びサッカーチームで頑張れはいいことだ。アメとムチ、それがなぜ悪い。いいところは徹底的に褒める、悪いところではなく消極的なところを徹底的に叱る、それが5個あれば5個叱り、そしてそこで、1個いいところがあればそれを褒める。

まあいうなれば、9個叱って1個褒めるである。が、がである、この褒め方が普通ではいけない。尻が痒くなるぐらい褒めるのである。「おまえは、絶対にJリーグに入れるぞ」「おまえは、絶対プロになれるぞ」「おまえは、今、日本一足が速いぞ」「おまえのテクニックは日本一だ、いや世界一だ」「おまえはメッシ―以上になれる」「おまえは三苫より上手い」だから頑張れ、だからくじけるな、この褒める時の態度と表情が大事である。叱る時と同じぐらいのオオバ―アクションで褒めるのである。

これは二段階で褒める。ひとつは、皆の前では、ハグしたり、握手をしたり、頭を撫でたり、肩を組んだりしながら褒めるのである。もうひとつは、陰で誰もいない所で深々と肩を組みながら褒めるのである。

プレー中に褒めることも大事だ。このとき、一番大事なことは、叱った声以上にデカイ声で褒めることだ。この時オオバ―アクションを交えなが超デカイ声で褒めることだ。観戦者から笑われても気にしないぐらいの褒め方が大事だ。最近の指導者は、プライドばかり高くて、さらにカッコばかり気にして、怒るときは、デカイ声で、褒めるときは小さい声で、こんなつまらん指導者が実に多い。

九つ叱っても褒め方一つで、九つ叱られたことなど忘れてしまうということだ。

薬は、たまに飲むから効くのだ。褒めてばかりでは、頂点は絶対に取れん。あっ

勉強は別よ。